WEBデザイナー 技術で転職有利に 女性の人気急上昇(河瀬大介、2002年6月)

ホームページの設計やデザイン

WEBデザイン講座

インターネットのホームページの設計やデザインなどを行うWEBデザイナーやWEBディレクターが、女性の間で人気を集めている。最先端のIT関係で、しかもカタカナ職業。人気の必要十分条件を満たしている。そのうえ、会社の“顔”として多くの企業がホームページの充実に力を入れているため、企業内での生き残りや転職先探しにも有利と技術を学ぶ女性が増えている。

デジタル・ハリウッドの受講生

東京・お茶の水の専門学校「デジタル・ハリウッド」東京本校。夜7時からのWEBデザイン講座の受講生の多くは女性だった。

ネットショップの運営を担当

その1人で、紙パルプ専門商社に勤務する佐藤聖子さん(31)は、会社では8か月前からネットショップの運営を担当。今後のリニューアルに向け、多くの人が見てくれるホームページを作るため、2月から通っている。

「会社の中でもホームページの重要性が高まっている。自分の技術とセンスでいいものが作れれば、社内での自分のチャンスも広がると思った」と話す。

ホームページの内容の企画・編集、レイアウトも

WEBデザイナーやディレクターの仕事は、ホームページの内容の企画・編集、レイアウトやデザイン、システムの設計などを行う。インターネットの普及で、ここ数年認知度が急速に高まった職種のひとつだ。

部署ごとのHP

各企業とも会社のイメージアップやネット通販などの新しいビジネス手段として、ホームページの重要性を認め、充実に力を入れている。各部局(部門、部署、支店)ごとにホームページ(HP)を作る企業さえある。

WEB関連の技術や能力

東京・お茶の水の専門学校広報室ディレクターの千綿(ちわた)洋介さんは「企画や編集の仕事はもともと人気が高い。さらに、注目されているWEB関連の技術や能力を身につけておけば、不安定な時代に、転職する際にも有利と考えられているようです」。

とらばーゆの人気ランキングで上位

リクルートの女性向け転職情報誌「とらばーゆ」副編集長の山口秀美さんの話では、ここ5年ほどこの種の仕事の求人が増えてきたという。とらばーゆ誌が行った人気職業調査では、WEBデザイナーはこの2年間、ベスト30に入っている。

化粧品のコンテンツの企画や運営

宝島ウェブネット(東京)でWEBディレクターを務める柳橋美里さん(25)は、1年前に転職して今の職に就いた。宝島ウェブネット社が運営するホームページで、化粧品のコンテンツの企画や運営を手がけている。

派遣で働きながら専門学校へ

もともと、教育教材会社の営業部門に勤務していたが、「もっと自分の好きな仕事がしたい」と辞めた。派遣で働きながら、半年間、仕事が終わって、週2回専門学校に通う生活を続けた。

フリーで在宅勤務もでき、結婚や出産とも両立

この仕事も、転職先を探していろいろなホームページを見ていた時に、見つけた。山口さんは「高い能力を身につければ、フリーで在宅勤務もでき、結婚や出産とも両立できる。女性の間では、身につけておいて損はない技術の1つととらえられているようです」と話す。

色彩感覚やセンス

ただし、すでに人気が出ているため、今後は競争が激しくなる。色彩感覚やデザインのセンス、使い勝手の良いシステムを作り上げる能力が問われる。技術も猛スピードで進歩する。かっこいいカタカナ職業へのあこがれだけではやっていけない。

千綿さんは「自分自身が利用者として、ほかのホームページのデザイン面や使い勝手もチェックするなど常に勉強が必要なのはほかの職業と同じです」とアドバイスする。